コラム/Column

HOME > コラム > 事業再生の現場では(27)「経営改善計画(17)」

事業再生の現場では(27)「経営改善計画(17)」

10.借入金返済計画

■ここまで経営改善計画の内容について、説明を続けてきましたが、

 「どのような返済計画(=リスケジューリング)になるのか」が、その

 総括になります。

■毎年(毎月)の返済額を考えるポイントとしては、

  ①予想キャッシュフロー(簡易版としては、当期利益+減価償却費

    −設備投資額。売上変動が大きい計画の場合は、運転資金の

    増減も加味する)

  ②実抜計画足りうるか

  の2点を最低限、押さえる必要があります。

  ただ、これだけではなく、次の2点も是非、考慮に入れておきたいと

  ころです。

  ①手元流動性が、必要最低限あるか。

   通常、予想キャッシュフローの7割を金融機関への返済に充てる、

   とすると、文句を言われることはありません。しかしながら、手元

   流動性がカツカツだと、すぐ資金繰りに窮する事態に陥りかねま

   せん。最低、月商の1か月分の流動性を確保することをまず優先

   した上で、返済額を決めるべきです。

  ②社員への還元原資も確保する

   再生企業の場合、長らく賞与の支給は止まっていることと思いま

   すが、再生実現には社員の皆さんの頑張りが欠かせません。

   計画を上回る結果が出せた場合には、社員のご努力に報いるこ

   とを是非、計画に入れておきましょう。

■着実に返済を進め、過剰債務状態から脱却することは、長く辛い戦

  いです。

  努力とその結果を全社で共有し、互いに励まし合い、喜び合うこと

  の繰り返しが、長い道のりに花を咲かせてくれるものと思います。

                                         以上