コラム/Column

HOME > コラム > 事業再生の現場では(24)「経営改善計画(14)」

事業再生の現場では(24)「経営改善計画(14)」

7.実行計画(アクションプラン)

  ■前回までの6項で、当社の実態掌握を進めてきました。

    いよいよ今回より、当社の再生をどう実現させるのかに論点が移ります。

  ■まず確認しておきたいことは、「事業再生」という目標を達成するための

    「計画」を立て、「実行」し、「結果検証」し、進捗が不芳な場合は、速やか

    に「改善策」を打っていく。即ち、これからいわゆる「PDCA」を回して行く

    ための起点となるものが「経営改善計画」である、ということです。

  ■その観点から、アクションプランは極めて重要ですが、ポイントは次の通

    りとなります。

    ①何を、誰が、いつ(までに)、どうやって、実行するのかが具体的かつ

     明確になっていること。

    ②実行した結果の効果(=KPI)が明確であること。KPIは後で決めて

     はいけません。計画段階で決めておかないと、C(検証)が中途半端

     なものになってしまいます。

    ③損益計画とリンクしていること。実際のところ、アクションプランと損益

      計画をリンクさせることは簡単なことではありません。「これをやった

      ら売り上げがこれだけ上がる」「原価がこれだけ下がる」とは簡単に

      言えるものでありません。これこそがPDCAを回して徐々に精度を

      上げていくものでしょう。

      だから、まずは損益計画とリンクさせる努力をしないと、PDCAを回

      しようがない、と言えます。

    ④時間軸と優先順位を明確に。「やるべきこと」自体は、色々と出てき

     ます。しかし総花的な計画は、絶対にダメです。中小企業の再生では、

     まず何か一つをやって、自信を付けて、次に進む、アプローチが大切

     です。緊急性の高いテーマは何か、何から着手するか、を明確にする

     とともに、いわゆる「緊急性は高くないが、重要」なテーマについても、

     いつ着手するかのスケジュール感を持ちましょう。

                                             以上