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事業再生の現場では(20)「経営改善計画(10)」

6.人事制度

 

■一般的に、経営改善計画書の中で、当社の人事制度について言及されることは少ない

 と思います。

 しかしながら、これから事業再生を進めていくためには、社員一人ひとりのやる気を引き

 出し、成果を上げて頂くことが必要不可欠であり、そのための仕組み=人事制度を避け

 て通ることは出来ません

■まず現状認識を行います。

 そもそも、「人事制度」と呼べるようなものが備わっている中小企業がどの程度あるか。

 昇格や昇給は、社長の腹一つ。

 社長に気に入られた者が出世し、見えないところで地道に努力している者は報われない。

 事業再生に迫られている会社ですから、この数年昇給は全く無し。勿論賞与も無し。

 それはまだしも、頑張っていることが認められない、やってもやらなくても同じなので、谷

 間仕事は押し付け合う(もしくは、深い谷底へ落ちていく)。

 この会社にいることで、将来自分がどうなっていくのかの展望が全く見えない。

 ギリギリの人員で現場を回している状態なので、若手を教える余裕がなく、人が育たな

 い。また、管理職の方でも日々現場作業に追われ、さしたる教育を受けていないので、

 チームを束ねることが出来ない。

■このような会社で意識実態調査を行うと、不平不満が噴出してきます。

 「業績が悪いから、社員のモチベーションも下がる」のか、「社員のモチベーションが低い

  から、業績が低迷している」のか。

 どちらも真実でしょう。

■では、このような状況から脱却するために、何をすべきか。

 カネを掛けられない中での効果的な方法は、評価とコミュニケーションです。

                                                     以上