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事業再生の現場では(9)「資金繰り」

2期間の決算書を比較し、資金運用表を作ることで、おカネが増減する要因を

大まかに掴んだら、次はいよいよ「資金繰り表」ですが、この資金繰り表は、実

は割合に厄介な代物です。

 

中小企業さんの場合、取引金融機関から「作りなさい」と指導され、ファーマット

を受け取り、そこに数字を入れ、月に1回だとか、運転資金の借り入れの際に

提出している、のが実態かと思います。

つまり、資金繰り表を作る目的をよく理解せず、借入をするのに必要だから、

経理の担当者に作らせている、くらいの認識のケースが多いように感じられま

す。

 

では改めて、資金繰り表を作成する目的は何かと言えば、今後(例:1か月、

3か月、半年等)のおカネの出入りの予定を組み、間違ってもショートすること

のないよう、計画立てた資金運営をすること、です。

つまり、ふたを開けてみたら、資金繰り(予定)表の通りには全然行かなかった、

では話にならない訳で、極力狂いのない計画表にしなければなりません。

そのために最低限必要なことは、

①実現可能性の高い損益計画、設備投資計画

②回収、支払パターンの正確な反映         です。

また精度を高めるためには、過去の計画と実績がどうだったかをよく分析して

何故乖離が発生したのかを把握し、その経験値を今後の計画策定に生かす

こと。

その繰り返しで精度を高めていくことが、一番重要だと思います。

                                             以上