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M&Aプロセス(22)「取引形態(会社分割)」

今回は、取引形態の第3弾、会社分割です。

会社全体をM&Aの対象にするのではなく、ある事業部門を切り離して譲渡

対象にするという意味では、前回紹介した事業譲渡と似た取引形態といえま

す。

比較的メリットの大きなやり方であること、より戦略性を帯びたM&Aや、事業

再生を目的としたM&Aが増えてきたことなどから、会社分割は、株式譲渡に

次いで採用されることの多い取引方法となっています。

 

まず事業譲渡と会社分割の違いを説明します。

両方の方法ともに、自社の事業を他社に譲り渡す時に用いられる手法という

点では同じですが、会社分割が会社法で定められた組織再編手法の一つで

あるのに対し、事業譲渡はそうではなく、言ってしまえば、単に事業を売買す

ること、となります。

従って事業譲渡の場合は、譲渡対象事業(その事業をこれからも続けていく

ために必要なバランスシート上の資産・負債、人材や信用といった知的資産)

を譲り受け、その対価として基本的には金銭を支払います。

一方の会社分割は、会社の一部をほかの会社に承継させる取引であり、

譲渡対象事業の対価は原則的には、株式を使うことになります。

といっても、なかなか実感が湧きにくいところがあろうかと思います。次回は、

メリット・デメリットで比較してみましょう。

                                            以 上