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M&Aプロセス(18)「取引形態(株式譲渡2)」

株式譲渡取引の説明を続けます。

 

2.株式の譲渡は具体的にどう行われるのか

 ・株式の譲渡(売買)ですから、お金を払って株券を受け取れば、取引成立です。

  M&Aの対象となる会社が、株券を発行している会社であれば、これでよいの

  ですが、会社法の施行により、株券を発行しない会社が増えています。

  また株券発行会社であっても、肝心の株券を紛失してしまっているケースも少

  なくありません。この場合は、株券喪失登録制度を活用すれば、喪失株の効力

  を消滅させることが出来ますが、1年間という期間が必要です。

 ・次に、株券不発行会社の場合の手続きの流れをお示しします。現物の株券が無

  いので、授受はできません。この場合は、株主名簿を書き換えることにより、譲渡

  が行われることになります。

  (非公開の中小企業は株式の譲渡制限が付いていることが通常ですから、その

   ことも意識をして、流れを示します)

   ①売主・買主間で、株式譲渡契約を締結

   ②売主から譲渡対象会社に対し、「譲渡承認請求書」を提出

   ③(定款に従い)譲渡対象会社の取締役会で、株式譲渡の承認を決議

   ④売主・買主が連名で会社に対し、「株主名簿書換請求書」を提出

   ⑤株式譲渡代金の授受

   ⑥会社が株主名簿を書き換え

 ・以上のような流れです。

  仰々しいと感じられるかも知れませんが、会社の所有権・経営権を移すことにな

  るのですから、慎重な対応が必要なことは言うまでもありません。

                                                以 上