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M&Aプロセス(2)「買い手のきっかけ」

M&Aの現場で、買い手となるきっかけにはどういったことが多いでしょうか

 

なかには積極的な経営者も存在し、「あの会社は後継者がいないが、いい技術や顧客

持っている。共存共栄を図るために、是非M&Aを提案したいので、応援してほしい」

依頼されることもあります。が、まれです。

ほとんどのケースでは、M&Aの仲介会社や売り手企業から直接、M&Aの打診を受

け、検討を始めることになります。

ここで適切な判断を下すためには、元から自社のビジョンが明確であり、ビジョン実現

のためには何が必要かを常日頃から考えているかどうか、が重要な要素になります。

そうでないと、いざ案件提案を受けた際に、判断の基準が無いために、初期検討に不

必要に時間が掛かってしまいタイミングを逃したり、逆に手を上げたものの、何のため

のM&Aかよく分からない、といった事態にも陥りかねません。

 

事例は、アパレル関連の中小企業さん(A社)です。

A社の2代目社長は、自社経営に真摯に取り組まれており、毎年作成する経営計画書

の中で、長期ビジョンを明確にしてきました。

それは、国内の営業基盤をより一層強固なものにしつつ、今後はアジアの需要を積極

的に取り込んで、新たな成長を目指そうとするものです。

M&Aの提案を受けた対象会社B社は、同業者でしたが、業績的には厳しいものがあ

りました。しかしながらB社の事業内容は、国内においてA社と補完関係にあり、また

社より一足早くアジア事業を展開しつつあったため、A社のビジョン実現には打って

の企業でした。

そこでA社社長は勇断を下し、M&Aに取り組むことになりました。

自社ビジョンに基づくM&Aの目的が明確であったため、その後の交渉もスムーズに

行われ、無事クロージングに至っています。

以上